村中甘泉堂

商品紹介

黄金のバターサンド

“米粉の福井”の推進と、「黄金の梅」のサスティナブルな活用に向けて

▼福井の老舗和菓子店×同志社大学生の共創プロジェクト



▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ


お米どころ福井の危機をなんとかしたい!


◀2021年9月17日 福井新聞掲載 (福井新聞社より許可を得て掲載)

米どころ福井の危機をなんとかしたい!そんな想いを共有するふくいLFPのメンバーとともに、福井の米からできた米粉をつかった新商品開発に取り組み始めました。


米どころ福井県、有名なコシヒカリも福井県が開発した品種です。しかし現在、米の消費量が減少しており、福井の農家さんが苦しんでいます。人口減、コロナによる外食の落ち込み、パン食の隆盛、脱炭水化物志向など原因はいろいろで、もちろん官民が連携してさまざまな対策や支援をしていますが、稲作農家が多い福井県では、肥料価格の高騰分も価格転嫁できず、農家の経営はとても厳しい現状だそうです。

同志社大学の学生から 突然のオファー

~「黄金の梅」に魅せられた大学生たち~ 
開発に取り組んだ矢先に、大学生から電話をいただきました。京都の同志社大学の学生さんで、政策学部の風間規男先生のゼミ生とのこと、まったく縁もゆかりもありませんでした。

聞くところによると「黄金の梅」の魅力に取りつかれ、商品開発に取り組んでいるとのこと。


◀同志社大学 風間ゼミ17期生の紹介 代表 小松慎平さん(名称掲載の許可を得ています)

私たちのゼミは、「政策立案工房」の看板を掲げ、風間規男教授のご指導のもと、洗練度の高い政策を開発・提案することを目的に、2年半のゼミ活動で問題の発見や分析、政策の提言までのプロセスを学んでおり、行政との共同プロジェクトの立案や、社会課題にフォーカスした起業等にも挑戦しています。

黄金の梅とは


福井県で 「新平太夫」を樹上で完熟させ、自然落下した梅のうち、「良品」と呼ばれる最高評価を与えられたものだけを「黄金の梅」と呼びます。通常の青梅の収穫期間が1ヶ月間であるのに対し、黄金の梅の収穫期間は3日間という短期間。また一般的な青梅とは違い、黄金の梅は完熟した梅であるため、とても傷つきやすく、収穫と選別は全て農家さんの手作業で行われます。一般的に流通することが少なく、他の梅にはない桃や杏のようなフルーティーで芳醇な香りを持つ黄金の梅は、非常に希少性が高く、近年では有名な製菓企業もこの梅を使用した商品を発表するなど、注目を集めています


昨年5月から「黄金の梅」の美味しさを伝えるための商品づくりをしたいと、 試作に取り組んだようです。試行錯誤の末、梅酒梅を用いたスイーツが相性がよいと感じ、7月には福井県南越前町の梅農家さんを訪問して試作したバターサンドを食べていただいたところ大変好評だったようです。梅の収穫も手伝われたとか。



黄金の梅はジャムやゼリーなどの商品があるだけでなく、福井を代表する酒蔵会社でこの梅の梅酒をつくっていると知り、永平寺町の「ESHIKOTO(エシコト)(※)」にも訪問、そこでしか飲めない梅酒の甘味に感動したようです。



黄金の梅はジャムやゼリーなどの商品があるだけでなく、福井を代表する酒蔵会社でこの梅の梅酒をつくっていると知り、永平寺町の「ESHIKOTO(エシコト)(※)」にも訪問、そこでしか飲めない梅酒の甘味に感動したようです。


〇ESHIKOTO梅酒とは?


ESHIKOTO梅酒は「黄金の梅」のみを使用した梅酒。収穫時期を迎えた黄金の梅の梅林一帯の桃源郷を彷彿とさせる甘い香りがまるで余韻となって残ります。  
(名称掲載の許可を得ています)


ESHIKOTO梅酒の黄金の梅は、漬け終わった後も甘くフルーティーな香りを漂わせている。食べても濃厚な甘みと香りを感じられた。 再利用して福井を代表するお菓子を創りたいと考え、福井県で製造できるお菓子屋さんを探しところ、当店(村中甘泉堂)を見つけていただき、共同開発していただけないか?試作品のバターサンドをぜひ食べていただきたい!というご相談でした。

熱い想いは理解できたこと、数ある福井の菓子店から当店を選んでいただいたことは有難いことですが、 学生さんのゼミの活動での取り組みだろうと、正直軽く捉えていました。後日、本当に試作品が送られてきたことにまず驚き、試食してさらに驚きました。学生さんがつくったものとは思えないほどの出来栄えでした。


▼プロジェクトの内容

学生さん、ESHIKOTOさん、福井県との共同開発へ

瞬発的に、せっかくなら梅をサンドする生地を福井の米粉でつくってみたいと思い立ち、すぐに学生さんに連絡。ESHIKOTOの責任者である水野真悠さんにも加わっていただき、リモート会議で議論を重ねました。時には学生さんに福井までお越しいただきました。



黄金の梅が持つフルーツ以上の圧倒的な香りと独特の酸味を米粉とおからのサブレ、バターでいかに上品に引き立たせるかは想像以上に難しいものでしたが、学生たちの熱い期待に応えるべく試作を繰り返しました。 学生さん、プロのデザイナーにも加わっていただき、ネーミングは「黄金のバターサンド」に決定。コンセプトも固まりました。



長年親しまれてきた蔵元がつくった甘味な梅酒は、
仕込みに使われた「黄金の梅」は豊かな風味をお酒に嫁して役目を終えます。

でも、その美味しさと香りはまだまだ詰まっています。
その梅を老舗和菓子店が用いて、米どころ福井県産コシヒカリと
大豆のおからから作られたサブレでバターサンドに。

和(なごみ)と輪(つながり)から生まれた、
サスティナブルでちょっと大人な西洋和菓子をお楽しみください。


▼プロジェクトの展望・ビジョン


それぞれのゴール
村中甘泉堂「福井の米粉のPR 福井の米を守ること」

福井の米の消費量を増加させ、少しでも農家さんの助けとなるように。一菓子店で貢献できる米の消費はごく僅かでしょう。でも同志社大学の学生さん、ESHIKOTOさんとのご縁が必然だったと信じ、さらに商品のブラッシュアップやラインナップの充実も進めていきます。この取組がモデルとなり、他の菓子屋や飲食店、食品加工に携わる全員に広がり、福井県の米の活用のきっかけとなるように!

 同志社大学生のゴール「梅酒用梅の再利用による消費拡大」

ESHIKOTOでは梅酒を作るために使用する梅の量は年3トン以上。漬けた後の果実は美味しいにも関わらず、今のところ再利用の用途が確定していないことがもったいないと感じたことが原点。このバターサンドの商品化が成功すれば、梅酒梅の製菓材料としての可能性が見出せます。もともと福井県若狭地方は梅の産地です。2024年開業となる北陸新幹線で広く福井県の食文化が発信されれば、地域資源として「梅」のブランド力が向上し、それに伴い梅酒の梅を活用したメニュー開発や商品開発が進むのではないでしょうか。

自然の恵を余すことなくしっかりと「いただく」サスティナブルな消費につながると考えているそうです。また、新幹線延伸によって、実は関西との直通路線がなくなり、福井と関西の関係が希薄になることが危惧されています。   今回の取り組みが福井と関西の架け橋の一役を担えればなおいいですね。

共通の想いとしては、「黄金のバターサンド」を福井の新たな名物にしたい 

全国に名物、名産と言われるお菓子が存在します。福井県にも羽二重餅をはじめとした名産品がありますが、今回「福井の米」と「黄金の梅」を使用した新商品で福井県を代表する銘菓として育んでいきたい。 2024年春、北陸新幹線が福井・敦賀駅まで延伸するため、訪福客の増加が見込まれます。この商品が福井県だけに留まらず、全国の方々に知ってもらえる機会になると考えています。この商品には福井県産の秀逸な素材が使われています。黄金の梅をはじめとして、サブレには福井県産コシヒカリと福井県産大豆のオカラ、卵は福井県産米卵(米を飼料とした鶏卵)が使われており、素材と生産者も地元の皆様が関わってくださっています。より多くの方の手に渡ることで、福井県の特産品に注目が集まるきっかけにもなります。 福井県の魅力を、全国に伝えたいです。

(お酒、飲料は20歳を過ぎてから。お酒が含まれるリターンは、20歳未満の方はご支援いただけません。)


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